コーンスネークを飼いたいと思っている方へ。
コーンスネークは爬虫類。そして蛇である。
「蛇を飼育する」というのは犬や猫などのペットとしてメジャーな生き物を飼育することとは一味違うと僕は考えます。
というのも、コーンスネークが爬虫類であり、蛇であるから。
例えば、犬や猫は哺乳類で恒温動物。蛇は爬虫類で変温動物。
これらの違いだけ例をあげても飼育方法は大きく異なることがわかると思います。
それゆえ、コーンスネーク(蛇)を飼育したいのであれば、蛇の特徴を理解することが大切だと考えます。
蛇を飼育するということ
さて、序盤の話を聞くとなんだか蛇の飼育は難しそうに思えるかもしれません。
とはいえ、蛇の飼育は爬虫類の中でも飼育が簡単と言われており、爬虫類飼育初心者の方でも飼育できます。
実際に、私もコーンスネークを飼育して約1ヶ月経過していますが、蛇の飼育に関して難しいと思ったことはありません。
というのも、最低限の知識を把握していれば問題ないというのが私の考えです。その知識というのが、蛇の特徴というわけです。
蛇の特徴を理解しよう
最低限覚えるべき蛇の特徴をいくつかピックアップして紹介します。
蛇の特徴は以下の通り。
・変温動物
・脱皮する
・大きくなる
・脱走する可能性がある
それぞれの特徴について詳しく解説します。
変温動物
蛇飼育において、1番気をつける点は温度管理だと考えています。
それは蛇が変温動物だからです。
変温動物の体温は周囲の温度に左右されます。それゆえ、夏の暑い時期には温度を下げ、冬の寒い時期には温度を上げる必要があります。
エアコン・暖突・パネルヒーターを使って温度を管理します。
ちなみにコーンスネークの適温は28℃付近。僕はケージ内の温度が常に25~30℃になるようにキープしています。
変温動物にとって、体温が低い場合、食べた餌を消化できず吐き戻しや消化不良に繋がります。特に小さい個体(ベビー)の時は消化器官が発達していない場合があるので、様子をしっかりと見てあげるのが良いでしょう。かといって暑すぎると体力がもちません。
人間で例えるならば、インフルエンザの40℃近い暑い体温、真冬の吹雪に野ざらしにされた氷点下の体温では耐えられない、ということです。
蛇にとっての適温を維持しましょう。
脱皮する
蛇は脱皮します。
体を大きく成長するためには脱皮が必要です。脱皮するということは大きくなる準備が整っているということなので健康の証でもあります。
なお脱皮の際、脱皮に失敗する状態「脱皮不全」になることがあるので、注意が必要です。残った皮を取ってあげる、湿度を上げるなど、必要に応じて手伝ってあげましょう。
ちなみに、脱皮には膨大なエネルギーが必要となります。
それゆえ、脱皮をするエネルギーを温存するために、脱皮前は隠れてジッとしていることが多いです。エネルギーを温存しているため、無理に餌を与える必要はありません。
僕は脱皮前は食べるにせよ食べないにせよ与えないようにしています。
大きくなる
蛇は想像以上に大きくなります。
爬虫類ショップには生まれてから数ヶ月の小さいサイズで販売されている生体が多く販売されています。それゆえ、成長したらどれくらいの大きさになるのか店員さんに聞き、大きくなっても扱いきれるのか考えることが必要です。
ちなみにコーンスネークのベビーサイズは〜50cmくらい。アダルトサイズになると〜150cm(1m50cm)くらいに成長します。
「こんなに大きくなるなんて知らなかった」
「大きくなりすぎて飼うのが困難になった」
そんなことがないように注意しましょう。
ちなみに僕はコーンスネークを飼う前にベビーサイズはもちろん、アダルトサイズのコーンスネークの画像や動画をひたすら漁っていました。
脱走する可能性がある
蛇は脱走する可能性があります。
脱走のプロとも言われており、細長い体と想像以上の筋肉であらゆる隙間から抜け出します。ちなみに蛇の胴体は筋肉の塊なんだとか。
近年、ペットとして飼われていたアミメニシキヘビが脱走して話題になりました。
脱走した蛇は体長が長くて太さもあったにも関わらず、すぐに見つかると思いきや発見されるまでに相当な時間がかかりました。それは蛇はとぐろを巻くと想像以上に小さくなりコンパクトになることが理由の1つにありました。
蛇が脱走すると見つからない理由がわかる動画を貼っておきます。
飼育者としての責任をしっかりと持ち、逃さないこと。
飼われる蛇にとっては、飼い主だけが命綱。ペットとして流通している蛇たちは日本の環境下で野生として生きていける環境ではありません。
絶対に逃してはいけません。
逃げない環境を作るにはケージ(飼育する入れ物)が重要と言えます。
蛇用のケージは爬虫類専用のケージだけでなく、ホームセンター等で買える衣装ケースなどでも代用することができます。とはいえ、蛇飼育用として作られていないため、脱走の対策をしっかりとしないと脱走してしまうリスクが高くなります。注意しましょう。
ちなみに僕は爬虫類専用ケージのレプタイルボックスワイドを使用しており、上部の開閉はスライド式で磁石ロックできる仕組みになっています。
それゆえ、爬虫類専用のケージは値段は高くなりますが、脱走の可能性はグンと低くなります。
爬虫類ケージは鑑賞もしやすいので個人的には爬虫類専用のケージを購入して使用することをおすすめします。
生き物を飼うということ
最後に、蛇の飼育は簡単と言いましたが、「生き物を飼う」ということは「責任を持ち命を預かる」ということを忘れてはいけません。
飼われる生き物にとって、飼い主は「命を握っている唯一の人」です。
飼い主の知識不足ゆえ、意図しないうちに生き物たちを苦しめてしまうことがあるかもしれません。そんな人や生き物が少なくなってほしいと僕は強く願います。
正しい知識で正しい飼育で楽しい飼育生活を!
蛇しか勝たん!